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『よい家をつくるための不動産選びとは?よい不動産(物件)を選ぶための建築の役割とは?』

『よい家をつくるための不動産選びとは?よい不動産(物件)を選ぶための建築の役割とは?』

『よい家をつくるための不動産選びとは?よい不動産(物件)を選ぶための建築の役割とは?』

 上のタイトルコピーは、私たちフリーリーデザインボックス(FDB)が創業当初から問い続け、サービスの根幹にある考え方です。よく、お客様から「おたく(FDB)は何屋なんですか?」「普通の不動産会社と何か違う」と言われることがあります。ブランド構築の課題を痛感する反面、どこかうれしい気持ちにもなるというのが正直なところです。
 ここでは、創業時からこだわってきた、FDBの存在意義や目指すべきものについて少しだけお話させていただきます。

よい土地を探すことがゴール(目的)ではない

 私は、FDBを立ち上げる以前から住宅検討者向けのメディアづくりやサービス開発に従事していました。そこで多くの家づくり検討者の方に取材させていただいたり、物件購入・建築に関する行動分析を行ってきました。そうした経験のなかで、ご検討者の方が「土地探し」をする局面において、「駅からの●分以内がマストです」「絶対南道路がいい」「土地面積は●坪以上の整形地がいい」などといったご要望を必ず提示されます。もちろん、こうしたご要望はとても重要ですし尊重すべきですが、ご自身で設定したご要望(条件)を重視するあまり、それ以外の部分を見逃したり、せっかく見つけた土地を手に入れたいがために土地代に予算をかけすぎて、結局、建てたかった家が実現できなくなってしまった・・・・という事例をたくさん見てきました。
こうしたケースを見聞きするたびに、よくこんな問いを投げかけています。

「土地探しって、なんのためにするんですか?」

答えは、いうまでもなく、「よい家、思い描いた理想の家」を建てるためですが、土地探しから始められた方は、よい土地を見つけることが目的化してしまい、労力もコストも「前掛かり」になってしまうケースが多く見られます。
 こうなってしまうのには、買い手側にも問題はあるのですが、それ以上に業界の「構造的な問題」(後述)が大きくかかわっていると創業当時から感じていました。家づくりをする人にとって大きな難関になっている「土地探し」を、もっとスムーズに行えるようにしたいという思いが、FDBを立ち上げた時の大きなテーマ(課題感)であり、起業する際の原動力となりました。

建築家との家づくりをより多くの人に啓蒙・普及したい

 FDBでは、「一般社団法人 田園都市建築家の会」という「建築家選びから家づくりの完成までをしっかりサポート」する団体の運営全般を行っています。ここには、数多くの実績をもつ14名の建築家が所属し、さまざまなフィールドで活躍し、非常に魅力的な建築設計を行っている面々が揃っています。とかく「建築家との家づくりは憧れるけど、敷居が高い」といわれます。そうした障壁の高さを感じさせずに、より身近でスムーズに建築家との家づくりを実現し、一軒でも多くの建築家住宅を地元たまプラーザや田園都市線沿線を中心に広げていきたいというのが、私たちの目指すところです。本質をとことん追求した、オンリーワンの家づくりを求めている方にぜひ知ってほしいと思っています。
 そして、FDBではこうした建築家とのネットワークを生かして、「土地探し」から建築家と一緒に進行えるスキームを構築しています。立地や利便性、広さといった基本的な条件を押さえるとともに、家を建てるという視点からそれぞれの土地の特性を読み解き、住まいのポテンシャルを最大限に引き出せる土地探しの実現を目指しています。

不動産価値を高める住宅プロデュース力

 FDBが力を入れているもう一つの事業は建築家や施工力の高い工務店と連携して、「KIBARIの家」というデザイナーズコンセプト住宅を企画・販売しています。家づくりには、建築家住宅のように間取りや一つ一つの部材など細部にとことんこだわってつくり上げていくフルオーダーメイド住宅からハウスメーカーのような画一的なものまでさまざなな形態の住宅が存在します。FDBでは、建築家住宅がもつよさと、ハウスメーカー住宅の合理性を合わせ持った家をつくりたいと考え、「KIBARIの家」を企画・プロデュースをしました。土地ごとの特性を活かした自由なプランニング、採用する部材もひとつひとつこだわりながらセレクトし、性能面(気密性・断熱性・耐震性)価格にも配慮したデザイナーズコンセプト住宅を提案することで、土地+建物の価値をさらに高めることが出来る家づくりをお手伝いする不動産会社になりたいと思っています。不動産価値は、土地とその土地のポテンシャルを最大限に生かした建物によって決まると考えています。そして、建築の力によって魅力的な街並みが形成され、その街の資産価値が上がっていくというループを創出するのがFDBの役割だと考えます。

「物件探しだけで業務終了」という不動産屋にはなりたくない

 冒頭で触れた土地探しが目的化してしまう「業界構造的な問題」について触れたいと思います。
これは、土地探しは「不動産会社(仲介業者)」、建築は「工務店・ハウスメーカー」が行うため、全体を見渡した資金計画をもとにしたオペレーションができず、結果として、土地と建物の予算配分や支払い方法などが分断され、スムーズな家づくりができなくなってしまう方を数多く見てきました。そうした経験から土地を引き渡したら業務が終了してしまう、一般的な仲介会社とは一線を画し、家づくりの完成まで徹底的にサポートするところまでを通常の業務範囲としてお手伝いしています。
 また最近、特に力を入れているのが、計画スタート時のファイナンシャルプランとそれに合った資金計画の検討です。人生における一大事業の家づくりを先を見通しながら計画することは良い家づくりをする上でもとても重要だと考えます。

すべては満足いく「家づくり」のために。そして、「したい暮らし」を実現するために。

10th Anniversary F.D.B. 2025

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