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建築家に聞く:リツデザイン一級建築士事務所さん対談(前半)「田園都市建築家の会の事務局を担う不動産会社とは?」

建築家に聞く:リツデザイン一級建築士事務所さん対談(前半)「田園都市建築家の会の事務局を担う不動産会社とは?」

建築家に聞く:リツデザイン一級建築士事務所さん対談(前半)「田園都市建築家の会の事務局を担う不動産会社とは?」

FDBは不動産会社でありながら、建築家集団の会の事務局もしています。この会の所属建築家のおひとりでもある建築家の吉田さんはFDBのどんなところに魅力を感じているのか、お話いただきました。

フリーリーデザインボックス(以下、FDB)
リツデザイン一級建築士事務所 吉田立さん(以下、吉田)

建築家集団「田園都市建築家の会」の事務局も担う不動産会社

FDB 吉田さんとは、「田園都市建築家の会(以下、田都会)」からのご縁ですね。僕はすでに田都会で事務局をしていまして、そこに吉田さんが加入されたところからのお付き合いです。田都会に建築家が所属するためには案外ハードルの高い加入条件があります。そういった条件をクリアされて吉田さんが加入されました。

吉田 田都会の大きな特徴となっているのが、不動産業をされているFDBさんが、事務局として「建築家との家づくり」の全工程を見てくれている、ということです。設計以外の「スケジュール」「資金面のバランス管理」「関係者間の調整」などのさまざまな手続きや段取りを一手に引き受けてくれますので、お客様にも建築家にも非常に嬉しいサービスだと思っています。
また、田都会には自分も含めて現在建築家が18名も在籍しています。建築家はそれぞれに個性豊かです。そのメンバー達とやり取りしているわけですから、FDBさんはいかに建築家のことをよく理解してくれている、ということですね。

FDB 僕らは、「建築家との家づくり」にこだわって不動産業をしているので、建築家を理解することは非常に重要です。皆さん本当に個性豊かで興味深いです。
吉田さんとはこれまでに6組のお客様の家づくりをしましたね。田都会にいらしたお客様の家づくりが4棟、吉田さんに直接ご依頼のあったお客様の家づくりが2棟。さらにご提案までのお客様も含めると、吉田さんとはお客様と打ち合わせを一緒にする回数を多く重ねてきているので、『ここは僕が語る』、『ここは吉田さんが語るから黙っておこう』って役割分担が確立されてきています。

吉田 設計する側としては非常にありがたいですね。FDBさんは建築家の個々の性格も理解してくれていますので、建築家のモチベーションも保ちつつの役割分担がとても上手だなと、いつも感心させられています。本当に、「建築家と家をつくる」という考えを大前提に持っている不動産会社さんです。

二人三脚で完成した建築家の自邸

FDB 吉田さんの自宅兼事務所の建築のお手伝いもしました。建築家の自邸はこれまで3棟携わりましたが、皆さん最後はご自身が見つけてきた物件で決まるんですよ(笑)。家が建った時の“完成形”がはっきりと見えているんですね。

吉田 FDBさんには最初に「こんな条件の物件でお願いします」とお伝えするものの、やはり土地よりも建築設計の方にお金をかけたくなってしまうのが建築家の性ですから、その費用のせめぎ合いが大変でした。最終的に決めた物件は当初の希望からすると相当狭い土地だったのですが、兼事務所という想定の中ではとにかく利便性が良かったんです。さらに角地という希少性も良かった。

FDB 当初聞いていた希望坪数よりも相当小さな物件だったので、「希望の1/3の面積だけど本当にここでいいの?!」と正直に言いました。当初は、新築用地を探していましたが、予算の兼ね合いで中古戸建てのリノベーションになりましたしね。大きく方向転換されましたが、いざ完成してみると、「さすがだな〜」のひとことです。この打ち合わせスペースがある場所は、もともとガレージだったんですよ!

ガレージをリノベーションした打ち合わせスペース
Photography by Shinichi Hanaoka (C)Ritsu Design Architects

吉田 希望とはかけ離れてしまったものの、冷静に考えた結果、アクセスも立地も良かったし、また狭いながらも狭小住宅としての設計のやりがいもあったので、購入することにしました。決断してからのFDBさんの行動が、とても迅速かつ的確で本当に感謝しています。不動産は購入希望者が数名いた場合は先着順となるケースがほとんどなんですが、その時ほかに2組のお客様が物件に興味を持たれていて予断を許さない状況だったんです。FDBさんが1週間ほどで一気に段取りを組んで手続きを進めてくれました。

FDB (売主側の)物件担当者に毎日連絡を入れました。同じタイミングで購入希望の意思を示している方が先にいらした状況だったので、「こちらはとにかく時間をかけずに契約条件を整えますので」と、吉田さんと一気に準備を進めて前向きな姿勢を示しました。他社がのらりくらりしていたのもありますが、契約までの準備は一番早く整えられたので無事物件を押さえることができました。後日談ですが、売主側の担当からはその動きに情熱を感じたので上手くまとめられればと思って頂いてたようです。その姿勢を気に入ってもらえたんだと思います。

吉田 今ここに居れるのはFDBさんあってこそだと思っています。

リノベーションショールームは事務所の上階に
Photography by Shinichi Hanaoka (C)Ritsu Design Architect

*Information
リツデザイン一級建築士事務所(神奈川県横浜市)
http://www.ritsu-design.com/

=取材後記=

田都会は、18名の建築家が在籍している建築家の会です。家づくりを依頼する際は各々の事例を見ながら建築家を選ぶことができ、決めきれなければ最大3名の建築家による「コンペ」を行って選ぶというサービスが用意されています。事務局であるFDBさんが建築家の性格や特徴を熟知していますので、建築家選びを迷われている方は、ぜひ一度田都会に行って、ご自身の理想の暮らしをお話しされてみてはいかがでしょうか。

取材 江尻・オガワ(編集部)

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インタビュー後半の記事や、リツさんがてがけられたおうちのお施主さまの声も合わせてご参考になさってください。

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