FDBでは、住まいの売却をご依頼いただくケースも多くあります。特に「不動産売却の査定」に関しては、できるだけ事実に基づいたフラットなご提案を心がけています。
最近は「不動産一括査定サイト」を利用する方も増えていますが、各社から提示される査定額に振り回されてしまう方も少なくありません。中には「この査定額は妥当なのか?」とセカンドオピニオンとしてご相談いただくケースもあります。
そうした経験を踏まえて、今回は「査定額に惑わされないためのポイント」と「信頼できる不動産会社の選び方」を整理しました。
不動産一括査定を利用した方からよく聞くのが、「最初は高い査定額を提示して専任媒介契約を取ろうとする」ケース。これは決して珍しくありません。
しかし実際には「なかなか売れないので値下げしましょう」と販売価格を下げ続けることになり、結果的に希望価格より安く売却せざるを得ないこともあります。
では、どうすれば信頼できる不動産会社を見つけられるのでしょうか?
「なぜこの金額なのか?」を営業担当に必ず聞いてみましょう。
確認すべきポイント:
● この査定額は過去の成約事例に基づいているか?
● 周辺の売出事例と比べてどうか?
● 坪単価や㎡単価で整合性はあるか?
● 想定している販売期間はどれくらいか?
根拠がデータに基づいて明確であれば、その査定は信頼性が高いと判断できます。
査定額そのものよりも、「どう売るか」の戦略が重要です。
確認すべきポイント:
● どんな広告媒体を使うのか(SUUMO、ホームズ、チラシなど)
● 購入希望者をどう集客するのか
● 内覧対応や案内体制は整っているか
● レインズ(不動産流通機構)への登録方法
具体的な販売戦略があるかどうかで、売却スピードや価格に大きな差が出ます。
不動産売却は、短くても数ヶ月、長ければ1年以上かかることもあります。その間、担当者とやり取りを続けることになるため、人柄や誠実さは非常に重要です。
確認すべきポイント:
● メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか
● 質問に対して誠実に答えてくれるか
● 連絡がスピーディで丁寧か
こうした対応の積み重ねが、最終的に「良い売却結果」につながります。
不動産売却の査定額は「必ずこの金額で売れる」という保証ではありません。あくまで「このくらいで売れる可能性がある」という見通しにすぎません。
ゴールは 「査定額で媒介契約を結ぶこと」ではなく「納得できる価格で売却できること」。
そのためには、担当者と信頼関係を築けるかどうかがカギです。
試しに、こんな質問を投げかけてみると担当者の実力が分かります。
● 「この物件の最大の強みとデメリットは何ですか? そのデメリットをどう補う戦略がありますか?」
● 「どのような買い手層に響く物件だと思いますか? その層に向けた具体的な広告戦略を教えてください」
物件のことを理解し、販売シナリオを自分の言葉で説明できる担当者は、信頼できるパートナーになり得ます。
以上のように、「査定額の高さ」に惑わされず、信頼できる不動産会社と良い関係を築くことが売却成功の最大のポイントだと経験上、実感しています。
FDBでは、査定額の根拠や販売戦略をしっかりご説明し、ていねいにPDS(Plan/Do/See)を回していくことを大切にしています。安心して不動産売却を任せていただけるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。