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お客様の声:土地を買って新築・横浜市磯子区H様「都内マンションからの買い替え~はじめての土地探し~建築家との家づくりに至るすべてのプロセスを安心して任せられました」

お客様の声:土地を買って新築・横浜市磯子区H様「都内マンションからの買い替え~はじめての土地探し~建築家との家づくりに至るすべてのプロセスを安心して任せられました」

お客様の声:土地を買って新築・横浜市磯子区H様「都内マンションからの買い替え~はじめての土地探し~建築家との家づくりに至るすべてのプロセスを安心して任せられました」

行き詰っていた土地探しが一気に進み始めました

━━まず、Hさんがお住み替えを検討されたきっかけについてお聞かせください

H様(奥様) 都内で 10 年間住んだマンションは 66㎡の3LDK でしたから、将来に向けてもっと広いお家をと近場で中古マンションを探していました。そのタイミングでコロナ禍になり、(有明エリア勤務だった奥様の)働き方も変わってきて基本的に在宅テレワークになりました。それなら都内にしばられることもないね、となってもう少しのびのびとできる一戸建てを検討をはじめました。
ただ、都内の小さめな土地に建つ一戸建て住宅は、1階に駐車場がある画一的な3階建というイメージが強く、わたしたちにはゆったり自然あふれる環境がとてもフィットしていると感じていたので、まずは、都内を離れ、神奈川方面に目を向けました。そして、自分たちで最初に探しはじめたのは葉山方面。ただ、このあたりは価格が高いうえ、コロナ禍も落ち着きはじめた時期だったため、(ご主人が)フル出勤することも増えてきたので、やっぱり通勤には現実的ではないなと検討範囲を広げることに。
海岸に沿って逗子~鎌倉~藤沢方面も見ていきましたが、人気エリアなので価格も高く、そんなに広くもない・・・。いろいろと探しましたが、なかなかいい土地には出会えませんでした。

━━なるほど。この時期は、このようなお客様(都内→郊外への住み替え者)が非常に多かったと聞きましたので、ご苦労も多かったと思います。こうした状況下でFDB(フリーリーデザインボックス)さんに出会われたんですね?

まさに混迷していました(苦笑)。そんな土地探しに行き詰まっていた時期にたまたまインターネットで FDB(フリーリーデザインボックス)さんの「土地探しから家づくりまでトータルでサポートしてくれる」というサイトを見つけました。共働きなので住んでいるマンションを売って新しい土地を購入、さらには家づくりまでするとなると、自分たちで全部をコントロールするのは無理だなと思い、これらを一本化してサポートしてくれる事に魅力を感じて問い合わせをしました。
FDBさんの力を借りながら土地探しを再開してからは、湘南エリアに固執せず、視野を広げて横浜南部(磯子区、港南区、栄区、金沢区)も提案していただきました。この方針変更が功を奏し、この土地を始めて見た時はほとんど「一目惚れ」といいますか、ビビっとくるとはこういうことだと思えるような感覚がありました。私はどうしても周辺に「緑がほしい」、主人は「開けた眺望がほしい」となかなか難しい条件でしたがその両方を叶える土地はここしかないと思い、当初に想定した予算よりややオーバー気味ではありましたが、綿密な資金計画を組んでもらい思い切って決めることができました。

FDB 私たちは土地探しをする時にまず予算感などをお聞きして、土地購入からお住まいの設計・建築に至るすべての工程にかかる資金計画をかなり緻密に作成し、お客様との目線合わせを徹底しています。お家のプランニングは、わたし(当山)と建築家の宮﨑さんが担当することになり、実際にお会いして、お家への思いや具体的なご要望を細かくヒアリングしながら進めました。この土地の特性(緑・眺望)を生かしつつ、実現したいご要望も多かったのでオプションとして加算されるご予算もしっかり確保しながら資金計画を組んでいきましたね。

土地の特性を読み解き、複数の要望を叶えた大胆な設計方針

━━土地が決まったらいよいよ家づくりに入っていくわけですが、Hさんのお家でまず目を引くのが、土地に対して斜めに配置したプランニングです。そのあたりの経緯をお聞かせください。

建築家(宮﨑) Hさんが選ばれた土地は、角地ですし、ある意味、「いかようにもできる」ということもあり、場所が良すぎて逆に苦悩が始まりましたね(笑)。ただ、ご要望は明確でしたし、その土地の特性をできうる限りINPUTして、プランに落とし込んでいく作業はおもしろかったですね。Hさんのプレゼンテーションに際しては、ごく普通のわかりやすいアイデアからすこしずつ発展させて3つのプランを作成しました。そして、最後にご覧いただいたのが禁じ手の「斜め配置案」でした。

━━その禁じ手(笑)の決め手はなんだったんですか?

H様(ご主人) その、最後に出された案を出された時の「あっ、これだ」という驚きは今でも覚えています。この時点ではまだ正式に設計をお願いすることを決めていない段階で、とりあえずプランを出していただいてから検討するという状況でした。私も少し建築を勉強したこともあったので、西側の公園の緑と東側の眺望を両方とも獲得するのは難しいだろうなと思っていましたが、最後の「斜め配置プラン」ではその無理と思われた両方の条件が見事にクリアできていたんです。さらに周囲の視線も軽減できるというさらなるメリットも得られるものでした。もはや、否定する理由はありませんよね(笑)。

奥様 主人は「(西側の)公園の緑と(東側の)眺望は両方は取れない」とずっと言っていましたから私自身も直感的に「これしかない」と思いました。

間取りや素材選びも打ち合わせを重ねながら進化

━━宮﨑さんのシナリオ通りということですね?(笑)

宮﨑 いえいえ、ぼくは与えられた「土地」というキャンバスに3つの絵を描いただけです。ただ、Hさんのご要望を的確に捉えていたのは、たしかに「斜め配置」であったのは確かです。そして、土地が広いことが幸いして斜めに振ることができたし、お庭もそれぞれ意味のある空間ができ効率的に解決できました。そういった意味でも、この土地に決めたHさんの選択眼とFDBさんのサポートは大きかったんだと思います。
また、外観デザインのご希望は「木の割合は2割程度」というものでした。「KIBARIの家」シリーズでは、全面的に木を張った外観がほとんどでしたから、このプロジェクトでは新しい試みとして『室内に木を使う裏地の木張り』というテーマで進めてみました。

敷地に対し、住棟を斜めに配置したことで理想的な眺望が得られるようになりました
上:玄関アプローチと下:サブリビング側の庭~外構・植栽プランニングにもこだわりました

奥様 そのコンセプトはわたしたちにはぴったりでした。裏地(室内)にふんだんに木を使っていただいたおかげで、住んでいると要所要所で木のぬくもりや風合い・匂い・肌ざわりなど五感に訴えかけてきて、ほんとに良かったと気づかされるんです。

宮﨑 Hさんの強いご希望もあり、2階にはこのシリーズでは初めて木製サッシを採用しました。
また、室内配置の特徴としては、2階にリビングを配し、廊下のないシームレスな広い空間を意識しました。それとコロナ禍以降、テレワーク用のスペースが必須だったので、1階部分には書斎的なワークスペースを考えていたのですが、その後、その空間に暖炉風のストーブを置いたり、天井には梁を出したりするなど、いろんなイメージやアイデアが浮かんできて、最終的には書斎というよりも、どちらかといえばセカンドリビング的な土間スペースになりました。・・・肝心のワークスペースは、2階リビング西側にしっかりとしたスタディスペースをつくりました。結果的には、こうすることで1階は玄関を入って広々したゆとりの空間演出ができますし、2階リビングは家族全員がくつろいだり、活用したりできる機能的なスペースになりました。

信州カラマツをふんだんに採用した2階リビング。スタディスペースの前面には質感のある木製サッシを採用
ダイニングキッチンは、木の温かみと黒を基調としたオーダーキッチン・ペンダント照明・ハイサッシが上質な空間を演出しています

ご主人 1階(サブリビング)は比較的私が使っていますね。広い空間に一人で静かに過ごせる心地いい空間です。焚き火が好きで1階の土間スタイルには憧れがあったのです。

宮﨑 室内南側は隣家とバッティングしたくなかったので明るさのシミュレーションをしながらあえて開口部は設けず、壁だけにして閉じてみました。
室内はなるべくシンプルにして外の景色を取り入れたかったので、庭に3種類の木をバランスよく配置し、開口部からそれらをうまく取り込める工夫をしました。
また、キッチンに立っていただくと戸外の景色をたっぷり取り入れることで、実際の面積以上にとても広く感じられると思います。

ご主人 こうした木々が窓の外にあることで、今年は夏の暑さ軽減にもなりましたね。

1階玄関を入ると、開放的でありながらゆったりくつろげるサブリビングを配置しました
2階のキッチンからは公園側の深い緑を、反対側のリビング窓からは遠方の街並みが望めます

「土地購入~家づくり~住まいの売却」までワンオペで負荷なくスムーズに完遂

━━土地の特性を活かしたプラン上の工夫によって、さまざまな恩恵が得られているんですね。ところで、今回の住み替えに際しては、FDBさんのほうで全面的にサポートしたと聞いていますが。

FDB 今回のプロジェクトを進めるにあたって大きなポイントになったのは、先に土地を購入して建物を建て、仮住まいをせずに新居に移るタイミングでマンションを売却するという、いわゆる「買い先行」と呼ばれるスキームの遂行でした。これは、綿密なスケジュール管理・キャッシュフロー管理・売却価格の適正な設定と的確な販売計画が求められる緻密なオペレーションが鍵になり、一般的には難易度が高く、融資先となる銀行との連携や信頼関係が必要とされます。
弊社では、こうした一連のフローを分離せず、全体を見渡しながらコントロールすることにより、銀行のご理解をいただき、融資承認を獲得できました。
これはオペレーションが大変なため積極的に提案する仲介会社は少ないですが、進め方を熟知し、不動産売買から建築に至るすべての工程をトータルでマネジメントしている弊社では、こうしたフローにも当たり前のように対応しています。

ご主人 下の子が小学校入学のタイミングでずらせない状況でしたから、自分たちだけではとてもできなかったと思います。
なにより、はじめてのことだから費用もどれくらいかかるかもわからない。あるハウスメーカーから出てきた金額はプラスアルファ(オプションや別途費用)がどの程度あるのかが不明瞭で不安に駆られたこともありましたが、今回の資金計画は緻密で明確になっていたので、安心して進めることができました。
そんなこんなで・・・FDBさんに出会えてなかったらこの計画自体が実現できていなかったというのが正直なところです。

━━お家の住み替えはほんとに大変なんですね。

奥様 いまこうしてこの家で生活をしてみて、家に帰ってくると「良い家だな」と心から思えますし、満足感がとっても高いです。面積的には決して大きな家ではないのですが、外から眺める方向によってはとても大きく見えますし目立っています。
家づくりのプロセスを振り返ってみても、すべてがうまくかみ合ったと思っています。終わってみて、「2回目は同じようにはできないだろうね」と話しています。

FDB いえいえ、まぐれみたいに聞こえますが(笑)、私たちとしては、2回目も3回目もうまくいくように進めますし、そうでなければいけないと思っています。
また、わたしたちはまちにシンボリックな家をつくりたいといつも話しています。お施主様にも喜んでいただけると思いますし、それによってまち並みも変わっていくんだろうと思います。H様のお家は、つくり手側としても外観を含めてわたしたちに新境地を開いていただいたプロジェクトになりました。

=取材後記=
閑静で整然とした住宅地を歩いていくと、緑豊かな公園の横にひと際存在感を放つお家が建っています。ここが、今回取材させていただいたHさん邸です。 建物の大きさは30坪ほどと決して大きくもなければ、外観色もブラウングレー調のシックな佇まいでありながらこの存在感を生んでいるのは、やはり敷地に対して建物を斜めに配置した設計方針が大きな要因になっていると思います。インタビューの中でも触れられていましたが、建物の正面からは公園の大きな木々をしっかり見据え、建物の反対側に回り込むと、遠方の街並みが望める視界が大きく広がっています。
室内も見どころいっぱいで、1階の心地よいサブリビング、2階の木をふんだんに使ったリビングとシンプル&モダンな雰囲気を放つダイニングキッチンなどなど、ご家族それぞれのこだわりが詰まった楽しげな暮らしがふんだんに感じられる取材となりました。
Hさん、貴重なお話をありがとうございました!
取材 藤原靖久(編集部)

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