KIBARIはデザイン性と国産木材の有効活用を目的として企画したコンセプトハウスです。あらかじめコストや素材にこだわったパーツをセレクトし、それを組み合わせることで設計工程での無駄を省き、全体のコストなどをおさえる工夫をしています。また間取りに関しては、基本自由設計で建築家がお施主様の要望と敷地の特性をフルに活かした、一邸一邸オリジナルのプランニングをご提案します。お施主様が家づくりの楽しいところだけに集中できるよう家づくりの流れを考えています。
デザインだけでなく性能の面でも特筆すべきは、建築家が地域特性に合ったパッシブデザインの考えで建物の配置やプラン、庇を含む断面を設計しているため、計算値以上の快適さが確保できているということです。実際にKIBARIのオーナー様からは「今年の冬はほとんどエアコンが要らなかった」「快適に過ごせている」とご好評をいただいています。
最近は燃料高の影響やSDGsへの関心の高まりなどを受けて住宅の断熱性能や気密性能をより重視するお客様も増えています。KIBARIの家づくりにおいても、お客様の選択肢を増やすべく、より断熱性能の高いHEAT20 G2レベルで設計することにしました。
断熱材は、屋根には吹付ウレタンフォーム(A種1H)を使用し、湿気や夏場の熱気対策として断熱材の外側に通気層を設けています。壁にはコストバランスを考慮して高性能GW24Kg/㎥を使用するなど、場所と機能にあわせて使い分けをしています。
KIBARIの家では、さらに見た目と機能性を考慮し、床材や天井の一部には無垢の木を使用したり、壁の一部にも自然塗料のアクセント壁を設けて、デザイン性と機能性(調湿性能や消臭性能など)との両立を図っています。
土間の青い壁とリビングのグレーの壁は自然素材塗料を使ってデザインをしています。
ドイツで作られている塗料でヨーロッパらしい絶妙な色味と発色の良さ、さらに、土からつくられている天然塗料で、生産から廃棄まで自然環境に負荷をかけないという特徴がKIBARIのコンセプトにとても合っているということで採用しました。
有機系の塗装を使った後の手荒れや片付けのめんどくささが無い点なども自然素材ならではの良さだなとスタッフみんなでDIYをして改めて気づくことができました。KIBARIの家は本当に良い製品を積極的に活用していきたいと思っています。
KIBARIの家のプランニングは、各プロジェクトごとに異なる敷地特性を徹底的に吟味し、開口部の位置や大きさ、勾配天井や吹抜け提案、照明計画や各部の素材など細部までこだわり、唯一無二の空間を創り出しています。
たとえば、この緑園都市プロジェクトにおいては、周囲に広がる森の緑を借景に隣家の視線を感じることなくゆったりと寛げる空間にこだわりました。夜は勾配天井に間接照明を採用し、落ち着いたリビングタイムを演出。また、リビングの一角には家族で使えるファミリーカウンターを設けるなど、さまざまな生活シーンをイメージしながらプランニングしています。
ダイニングは、緑豊かな丘陵の街並みを一望する開放感を追求し、コーナー部を出窓にするなど、この家で朝の光が最も気持ちよく感じられる空間にしました。
KIBARIの家のキッチンはオリジナルのオーダーキッチンを積極的に採用しています。これは、キッチンをたんなる設備としてはではなく、インテリアの一部となるような意図があります。
街との干渉スペースとしての機能を併せ持つバルコニーはリビングと一体的な利用ができる使い勝手のよい場所になります。植物を育てたり、ハンモックを吊るしたり、水栓もあるので夏は子供のプール遊びにも最適です。
リモートワークが増えた近年、非常にご要望が多いワークスペース。広い玄関ホールを兼ねた土間スペースの一角に設けました。
KIBARIの家では、造り付けの家具や収納棚を積極的に提案しています。洗濯機置き場の近くにはハンガーパイプを設置して家事の効率化を図っています。
洗面ボールには、デザイン性の高いドイツの衛生器具メーカーDuravit(デュラビット)社の製品を標準仕様で採用しています。
自然素材にこだわるKIBARIの家において、フローリングのバリエーションにはとくに配慮しています。高い質感が人気のチーク、標準仕様として各居室に多く採用しているオーク、やわらかく温かい肌触りのカラマツ材など好みに合わせた選定が可能です。
室内壁には、ある自然素材塗料を積極的に採用しています。
これは、ドイツで作られている塗料でヨーロッパらしい絶妙な色味と発色のよさ、さらに、土からつくられている天然塗料で、生産から廃棄まで自然環境に負荷をかけないという特徴がKIBARIのコンセプトにとても合っているということで採用しました。なんとも言えない印影と深みのある仕上がりがインテリアを引き締めています。