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KIBARI®のカラマツ材の故郷で植栽体験━━お施主さまの声

KIBARI®のカラマツ材の故郷で植栽体験━━お施主さまの声

連載
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KIBARI®のカラマツ材の故郷で植栽体験━━お施主さまの声

KIBARI®は、「建築家が手掛ける定額制パッケージ」と「高品質な国産の木を使った壁材」という特徴があります。前回に引き続き、信州カラマツ材についての解説と植栽体験をレポートします。

KIBARIの壁材カラマツの故郷

KIBARIオーナーのみなさまとスタッフ

KIBARIオーナーのみなさまとスタッフ

10月、KIBARIの壁材「信州カラマツ」の故郷、長野県の北相木村へお施主さま御一行とKIBARIスタッフとで訪れました。既にKIBARIの家を建てて住まわれている方もこれから建設される方々も、カラマツへの愛着とワクワク感いっぱいの眼差しがとても印象的でした。

北相木村は、村の92%が森林というとても豊かな環境です。雨量の少ない寒冷地なので良いカラマツが育ちます。ここのカラマツは特にまっすぐ上から下まで太さが変わらず、狂い(反りやねじれ)が少ないため、日本で最も良い品質と言われています。

カラマツの山の様子

ツンツンしている黄色い木は全てカラマツ。空と森の間の緑色はアカマツ。カラマツは紅葉するのに対してアカマツは緑のままなので、秋は見分けがつきやすくなります。

日本のほとんどの森林は、一部の大規模専業林家を除いて「森林の所有者」と「森林の手入れ(伐採や植林)をする事業者」とは別々です。木が大きく育つには60〜80年かかるため、何世代にもまたがって長期計画で管理しなければなりません。また、木の伐採、加工、運搬には専門的で大きな機械がいくつも必要となるため個人の森林所有者では手が回りません。そこで、こうした森林の手入れは森林組合や林業事業者が担い、森林所有者に代わって木材を販売することで利益を還元しています。

森林を所有するということはすなわち未来への投資です。2020年頃から現在は世界中で木材需給がひっ迫して「ウッドショック」と呼ばれる木材の価格が急上昇する事態が続いていますが、わずか数十年前(平成の頃)は今とは逆で、木材価格が下がり続けていました。

つまり、今はちょうど60〜80年前に植えられた木がたくさん育って伐採できるタイミングなので、木材としての価値を生み出していますが、今から新たに苗木を植えたとしても60〜80年後に木材の需要がどうなるかは誰にもわかりません。

それでも「カラマツが好きだから、孫やひ孫の代にカラマツを残したい」という思いを持った森林所有者がいて、今回、私たちは植栽ができるというわけです。

北相木村のみなさま

(左から)合同会社もりから代表 坂本さん、北相木森水舎の多田さん、小井戸さん

今回の植栽体験のまとめ役としてお世話になった坂本さんは、北相木村のカラマツが大好きでこの地へ移住されたそうです。ご自身もカラマツが使われているお家に住んでいらっしゃるとか。彼らのように若い方々が活躍される現場と知ってとても感銘を受けました。

植栽体験━━1棟の家の外壁に必要な木の数は?

まずは植え方を教わります。しっかりと土を固めないと倒れたり鹿に抜かれてしまうそうです。

小さなお子さんでも挑戦できました。お父さんたちはいいところを見せられたかな?

体感でほぼ垂直に近い急斜面は大人チームの出番。2m間隔で苗木を植えていきます。

既に伐採が完了したはだかの土地に200本の苗木を植えました。こうして見ると、人間に対してとても背の高い大きな木であることが確認できます。幹の太さは直径30〜40cm、1本あたり1.5〜2tの重さがあるそうです。

通常、1ヘクタール(100m四方)あたり2,000〜2,500本の苗木を植えます。そこからよく育ちそうなものを300本程度まで残して間引いていきます。その300本も途中で鹿に食べられたり腐ってしまったりして最終的には150本ほどになってしまいます。150本の中から選りすぐりの木が製材用としてみなさまの家の素材となるわけです。苗木の数からわずか3%しかありません。

江ノ島2個半分のカラマツ

1ヘクタールのカラマツがおうちの外壁に。

日本の森林の価値は年間およそ70兆円?!

場所をうつして森に関するワークショップを行いました。

クイズ形式でさまざまな林業・森林についてを教わる中、圧倒的な反響があったのは「日本の森林をお金で換算すると年間でどのくらいの価値があるでしょうか?」というクイズ。なんと年間70兆円もの価値があるとされているとのことでした。

坂本さんによる日本の森林クイズ解説

森林にはさまざまなはたらきがあります。木やキノコなどを資材・燃料・食料として使う他に「環境資源としての機能」があり、それがこの70兆円の大半を占めています。

水を綺麗にする機能、土砂災害を防ぐ機能、二酸化炭素を吸収する機能、四季折々のレジャーや安らぎを与えてくれる機能のほかに、人間のお金には換算できない『森の動物たちのための環境』というとても重要な役割もあり、実際の森林の価値はこの資産額を大きく上回る巨大なものと言えます。

伐採した木を余す事なく有効活用

一本一本の木に着目すると、たくさんの、私たちの暮らしになくてはならないものに生まれ変わっています。カラマツは昔から強度を生かした建築現場の足場や土台、橋の梁や船舶用材として使われ、木の加工で出てくる端材は紙の原料としても利用されています。KIBARIの外壁のように美しさや機能性を生かした信州カラマツは家具や工芸品など私たちの日常を彩る役目も担っています。

さらに、北相木村の木工所で出てくる「かんなくず」に着目した坂本さんは、ここにしかない新たな価値を作り出していました。それがキノハナkinano。

職人がかんなで削った木屑は幅が太くて長く、厚みはとても薄いものでした。ピンク色の木屑は赤じそで染めたもの。ワークショップを開始してから部屋中に木のいい香りが充満していました。

子供たちはあっというまに完成していて、大人はみんな手こずっていました。

バラの形のものはキノハナkinanoのスタッフさんが手作りしたもの。さすがすごく綺麗ですね。

ネット通販をされていて、限定商品は売り切れてしまい再入荷を待たれるほどの人気商品です。フラワーアレンジメントのワークショップもに開催されていてInstagramでもたくさんのお客さんがアレンジメントを楽しんでいる様子がうかがえます。

お施主さまの声

今回参加いただいたお施主さまのご感想です。

━━うちはこれからKIBARIの家を建てるところですが、普通、素材の原型というか原料を見る機会ってそうそうないので、「こういう木を使って自分の家ができるんだ」と思うとと、とても楽しみになりました。

━━後世に残すというコンセプトに自分も参加できるのはいいなと思って今日の植栽体験への参加を決めました。子供も小学生でいろんな体験をさせたいなと思っていたので、すごく貴重な機会でありがたかったです。

━━いつも自分の家で見ている木材が、「あ、これなんだ」って思うと、ただただ感動でした。80年後という時間の長さと、実際植えてみてこんなに大変な作業なのかと実感すると感無量で、自分の家のお値段がとてもお得に感じてしまいました。

━━今日植えた苗木が育つ80年後は、私たちはもう生きてないかもしれないですが、子供ができたら伝えて生きないなって思いました。

━━今日はいっぱい植えた感じがするのですが、実際にはまだまだ自分の家の分にも満たないので定期的に植栽に参加していきたいなって思いました。

━━朝の植林体験もさることながら、午後のワークショップもすごく充実していて、娘にとってもいい機会になったんじゃないかなと思います。

━━今日は本当は札幌に行く予定だったのですが、バウムスタンフ(施工会社)の鶴田社長からお声がけいただいて、すべての予定をずらして(笑)この植栽体験の参加を決めました。あと、こうして他の施主のみなさんとのつながりも素晴らしくて、今後もお付き合いさせていただきたいなと思いました。

まとめ

どんなブランドにもストーリーはありますが、私たちのKIBARIはまだできたばかりで、当初は、デザインやコストパフォーマンスを全面に打ち出していく計画でしたが、お施主さまによるクチコミが数珠繋ぎで広がった今ではみなさま方にこのブランドの良さを教えていただいている毎日です。今回のお施主さまといっしょに植栽体験を通して、KIBARIの存在価値を改めて実感しました。

▼キノハナkinano
https://www.instagram.com/kinohanakinano/

▼北相木村の公式紹介ムービー
https://youtu.be/p_eXRHxlA_M?si=k0TSw6GObl-LdTfa

2024年1月には横浜市にKIBARIの初モデルハウスがプレオープンし、よりリアルにKIBARIを体感していただけることと思います。ぜひお楽しみに!詳しい料金体系や最新の情報はこちらにまとめています。
KIBARIオフィシャルサイト

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KIBARI®は、「建築家が手掛ける定額制パッケージ」と「高品質な国産の木を使った壁材」という大きな特徴があります。下記の記事では具体的なしくみや品質等について詳しく解説しています。

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