注文住宅や、土地を購入して一戸建てを建てるのはお金がかかりそう。でも、自分らしいオリジナリティーのある家を目指したい。Mさんはまず中古物件でのリノベーションを考えたそうです。
M様 まずは不動産会社に行き、物件を探すところから始めました。僕は警戒心が強いので名刺を渡さずにいると不動産会社も本気になってくれず、これでは続かないなと。リノベーション物件も見に行きましたが、すでにリノベーションされた状態で売りに出ているものばかりで。つまらないですよね…。また、建築関係のお仕事をしている知り合いに「戸建の中古は状態が悪いと新築を建てるのと金額が変わらないこともある」とアドバイスを受けまして。だったら、注文住宅を選択して自分たちのやりたいことやろう、ということになったんです。
━━そこから、建築家を紹介するサイトなど読み漁り、作品が気に入った建築家の小嶋良一さんにお話を聞きにいくことに。ご自身では「家づくり」の予算感がまったく掴めなかったこともあり、小嶋さんからFreely Design Box(以下、FDB)を紹介されました。
FDB そうですね、土地探しの前にまずMさんの資金計画をクリアにするところから始めました。以前からお付き合いのある建築に詳しいファイナンシャルプランナーをご紹介して、そもそもMさんの人生設計において、家にどのくらいお金をかけていいのかを明確にし、そこから土地と家にかけられる予算を算出していきました。
M様 小嶋さんからFDBさんをご紹介いただき、FDBさんからファイナンシャルプランナーさんをご紹介いただき、ようやく自分たちの予算感を把握できました。そこで「自分たちも注文住宅を建てられそうだね」と決心できたんです。この出会いは大きかったですね。
━━いよいよM様の土地探しがスタートしました。候補の土地を見てまわる中で、M様がFDBさんをより信頼できたエピソードがあったそうですね。
M様 土地見学をしている時、FDBさんが「このあたりに以前僕が携わったお施主様の家がありまして。見学させてもらえるかな〜。」と突撃でお伺いしたんです。そうしたら、たまたまお施主様がいらして「どうぞ、どうぞ〜」と快く迎えいれてくださいました。その時のお施主様とFDBさんとの関係性を見て、信頼関係が築けているんだなと感じ、安心感が一気に増しました。
FDB そうでしたね。携わったお施主様とは本当にいい関係を築かせていただいています。
土地購入後の地盤調査の結果、地盤改良に想定していた費用よりも多くかける必要性が判明。FDBさんが急いで引き受けてくれる人を探しまわったそうです。
M様 あの時は本当にFDBさんに助けられました。工期がずれ込んだことによって、いざ家を建てるという時期に大工さんが確保できなかったり、ローンの実行のタイミングもずれこんだり、さらには補助金が出るものが、条例の改正で「月をまたげばもう出ません」といったタイミングも重なって。本当にわからなことばかりなので、銀行のローンの手続きも、役所への申請書類も、何から何までFDBさんと小嶋さんにやって頂いたんです。阿吽の呼吸で色々解決していき、私たちは書類にハンコを押して「はい、理解しました」と言うだけ(笑)。本当に助けていただきました。
FDB あの時はシビれましたね。建築予算についてはファイナンシャルプランナーに生涯資金計画を引いてもらった上での予算取りでしたので、地盤調査の結果、改良工事と擁壁工事に200万円の追加工事が出てしまったのは誤算でした。さまざまな今までにお付き合いのあった業者さんをあたって、何とか追加を最小限に抑えてもらえるように頼み込みました。狭あい道路整備の補助金についても、小嶋さんが頑張ってくれて側溝部分は申請が通りましたね。
M様 「設計は小嶋さん」と一度は決めたものの、小嶋さんが手がけられた物件を見学させていただいた時に、そのお宅のこだわりポイントが自分の好みと少し違っていて。小嶋さんと今後どのように進めていったらいいのか、と迷いが出てしまったんです。
FDB そうでしたね。あの日の帰りの車中は、その「迷い」からテンションが低かったですよね(苦笑)。小嶋さんにはより詳細なプレゼンを有料でしていただけるので、Mさんのそうした「迷い」を素直に小嶋さんにお伝えしてプレゼンをお願いしてみてはいかがでしょう、とご提案しましたね。
M様 はい、そういった経緯もあり、結果、小嶋さんには大満足の設計をしていただけました。施主である自分と建築家さんの間にFDBさんが入ってくださったから、遠慮する場面もなく自分らしい家づくりができたのだと思います。
・・・「後半」に続きます。
インタビュー後半や、担当建築家小嶋さんのインタビューも合わせてご参照ください。