国産木材の有効活用を目的として、私たちが建築家・工務店と企画した『KIBARIの家』のモデルハウスが、このほど横浜市泉区の緑園都市に完成しました。当面は土日祝日および水曜を除く平日はOPENしていますのでお気軽に足をお運びくださいませ。
KIBARIはデザイン性と国産木材の有効活用を目的として企画したコンセプトハウスです。あらかじめコストや素材にこだわったパーツをセレクトし、それを組み合わせることで設計工程での無駄を省き、全体のコストなどをおさえる工夫をしています。また間取りに関しては、基本自由設計で建築家がお施主様の要望と敷地の特性をフルに活かした、一邸一邸オリジナルのプランニングをご提案します。お施主様が家づくりの楽しいところだけに集中できるよう家づくりの流れを考えています。
デザインだけでなく性能の面でも特筆すべきは、建築家が地域特性に合ったパッシブデザインの考えで建物の配置やプラン、庇を含む断面を設計しているため、計算値以上の快適さが確保できているということです。実際にKIBARIのオーナー様からは「今年の冬はほとんどエアコンが要らなかった」「快適に過ごせている」とご好評をいただいております。
最近は燃料高の影響やSDGsへの関心の高まりなどを受けて住宅の断熱性能や気密性能をより重視するお客様も増えています。KIBARIの家づくりにおいても、お客様の選択肢を増やすべく、より断熱性能の高いHEAT20 G2レベルで設計することにしました。
断熱材は、屋根には吹付ウレタンフォーム(A種1H)を使用し、湿気や夏場の熱気対策として断熱材の外側に通気層を設けています。壁にはコストバランスを考慮して高性能GW24Kg/㎥を使用するなど、場所と機能にあわせて使い分けをしています。
KIBARIの家では、さらに見た目と機能性を考慮し、床材や天井の一部には無垢の木を使用したり、壁の一部にも自然塗料のアクセント壁を設けて、デザイン性と機能性(調湿性能や消臭性能など)との両立を図っています。
冬場でも家中ぽかぽかの理由。それは、1階の土間にあるストーブによってあたためられた空気が上昇するからです。そのあたたかい空気を2階にまでめぐらせるために空気の通り道を作ることで(下図参照)ストーブ一台で家中が温まります。
土間の青い壁とリビングのグレーの壁は自然素材塗料を使ってデザインをしています。
ドイツで作られている塗料でヨーロッパらしい絶妙な色味と発色の良さ、さらに、土からつくられている天然塗料で、生産から廃棄まで自然環境に負荷をかけないという特徴がKIBARIのコンセプトにとても合っているということで採用しました。
有機系の塗装を使った後の手荒れや片付けのめんどくささが無い点なども自然素材ならではの良さだなとスタッフみんなでDIYをして改めて気づくことができました。KIBARIの家は本当に良い製品を積極的に活用していきたいと思っています。
こちらの土地をはじめて視察した時、丘の上から見渡せる絶景に圧倒されました。建築家の宮﨑さんもこの景色を生かす設計をしてくれました。リビングやダイニングキッチンのどこでくつろいでいても、空や森の緑がのぞめるという絶妙な窓のポジション。陽の入り方も抜群で、家のどこを切り取っても絵になる光が溢れています。
このインナーバルコニーには、隠された役目もあります。
通常であればリビングの南側は大きな開口部を設けることが多いですが、隣家との視線のバッティングや夏場の熱的な対策という意味でも大開口を南面の外壁に直接設けず、インナーバルコニーを介しているます。
インナーバルコニーと大きな屋根により、夏場の日差しを直接取り込むことのない熱的なバッファーゾーンができます。夏は朝の太陽高度が低い時間帯の太陽熱をインナーバルコニーによって効果的に遮ることができます。
本年7月までの約半年ほど一般公開し、その後は土地・建物で販売を予定しております。
4人家族の暮らしをイメージしてゆったりと過ごせる広さを確保。敷地の特徴を活かしてLDKは2階に配置して眺望や借景を愉しめる居心地の良い場所を随所に設けました。各部のパーツ・アイテムにもこだわり、住み手の使い心地に配慮した工夫を詰め込んでみましたので、ぜひ一度、私たちの「暮らしの提案」を体感しにいらしてください。(モデルハウスの公開は終了しました)
KIBARI®は、「建築家が手掛ける定額制パッケージ」と「高品質な国産の木を使った壁材」という大きな特徴があります。具体的なしくみや品質等について詳しく解説しています。